交通事故の現場から救ったにこちゃんと

若いカップルにジャーキーだけで育てられたラブちゃん

下半身不随、里親さんもなかなか見つからず……

猫のにこちゃんは、職場の前の道路でクルマに引っ掛けられ、下半身麻痺の状態となっていました。警察に聞いたら保健所行きだろうと……、しかも半身不随はすぐに殺処分だろうと……。もう、生きた心地がしませんでした。

 

必死に声を枯らして泣き叫び、助けを求めていました。

 

しかし、見知らぬ顔で通り過ぎる人ばかり。なかにはあろうことか、蹴りを入れる輩もいて、見ていられませんでした。それでも必死に助けを呼んでいた姿が、いまでも目に焼き付いています。

そして職場を抜け出し、すぐに抱き締めた時のあの瞳……。

 

病院の先生には、「お迎えの決心がなければ見捨てなさい」と言われました。ハムスターを飼っている私は頭を抱えましたが、とにかく病院に預けて経過を見てもらいました。その間に里親を探すためいろいろな方に声をかけましたが、下半身が一生不随になるかもしれないということもあり、なかなか見つけることができませんでした。

 

結局、私が自宅に預かることになりました。推定半年の女の子でした。エイズ検査を行なったり、ワクチンも接種しました。

 

にこちゃんは、とっても美人でした。我が家に来た当初は段ボール箱に入りおとなしくしていました。次第に足が動くようになり、段ボールから自分の力で出られるようにまでなりました。ただそうなると、私の家で飼っていたハムスターが危険にさらされるため、里親探しを再開。

だけど、やっと見つかった!と思ったらドタキャンされてしまったり、なかなか思うように事は運びません。

 

暮れも押し迫ったある日、元獣医さんが声をかけてくださいました。足がきかない、普通の人は誰も欲しがらないだろう、だからこそ引き取りたい!とおっしゃってくださいました。すぐにでも!ということで、お話をいただいた翌日に引き取られていきました。

 

我が家は猫を預かったことがなかったのですが、兄も母もとてもにこちゃんを可愛がってくれました。「おはよう」って声をかけると、「にゃー」と鳴いて、私の鼻にざらざらな鼻をすり付けてきました。私に対する愛情表現だったのでしょう。たった1ヶ月でしたが、家族になれて楽しかった。

 

今でも紹介者を介して写真をもらい、SNSにアップしたりしています。

引き取られた家の小学生の女の子は「私の妹」と言って可愛がってくれているようです。

 

足の麻痺はまだ残っていますが、にこちゃんは現在、誰よりも幸せな毎日を送っています

里親さんの物語

実在する元保護わんにゃんと

しあわせ便り

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極度の栄養不足、親戚家族をたらい回しにされ、ようやく!

ラブちゃんは6歳の時に病院に保護されました。保護する前はラブラブのカップルがお迎えし、男の子ですが「ラブ」と名付けていました。

 

ふたりにとても可愛がられていましたが、若いカップルは犬を飼うことの知識に乏しく、幼い頃からビーフジャーキーだけで育てられ、歯磨きもしてもらえない状態だったとのことです。愛玩犬として、ただただ可愛がられていただけだったのです。

 

やがてふたりの仲が気まずくなり、ラブちゃんは邪魔にされるようになりました。部屋に置き去りにされ、彼女は何日も家を空けての外泊が続き、ラブちゃんにとっては寂しい毎日となっていったのです。

 

結局ラブちゃんは彼女の実家に連れていかれましたが、そこで飼っていたヨーキーに虐められ、テーブルの下でずっと過ごすことになったそうです。時が過ぎてもラブちゃんは馴染むことができず、さらに親戚の家に預けられました。しかし、やはりラブちゃんは心を開かない……。

 

いつまでたってもなつかないラブちゃんを待ち受けていたのは、折檻でした。掃除機で殴られ、ぼろぼろの扱いを受けました。そしてまた他の親戚の家に連れて行かれ……を繰り返し、しばらくラブちゃんは彼女の親戚中をたらい回しにされたそうです。

 

ようやく見かねた彼女が自分の元に引き取りましたが、それもつかの間。新しい彼ができると、ラブちゃんはまた置き去りにされてしまうのです。

 

寂しさのあまり毎日暗い部屋で泣き叫んでいたラブちゃんは、近所の人の通報で保護されることになりました。引取先の病院では、里親さんを探すための張り紙が出されました。その時すでに推定6歳。もらい手など現れません。3ヶ月が過ぎ、保健所に相談することになりました。

 

しかし一転。ラブちゃんに出逢いがありました。相手は私の知人です。

 

ラブちゃんは、保護していた病院の院長先生に連れられて、私の知人の家に連れてこられました。当時その知人はすでに5匹のヨーキーを飼っていて、これ以上は無理の状態でした。でもラブちゃんの必死な目、そして頭がよく器量がいい様子を目の当たりにし、知人は断わることができませんでした。

 

それから2年はなかなか慣れませんでした。歯を8本抜かなければなりませんでした。高熱も出しました。すべて幼いときのビーフジャーキーだけでの食生活が原因でした。栄養不足がずっと続いていたのです。

 

あきらめることなくラブちゃんの世話を続ける知人を私も手伝いました。酵素を取り入れたり栄養を与えたりしているうちに元気を取り戻すようになりました。長年の栄養不足と折檻などにより足もかなり弱ってきていますが、毎日楽しそうに過ごしています。

 

ラブちゃんの推定年齢は、知人と出逢った2016年1月の時点で14才。片足を引きずっているため毎日グルコサミンを食べています。歯がほとんどないので砕いて食べさせています。それ以外は健康です。

 

私はラブちゃんに出会って4年目に入ります。さまざまな仕打ちを受けて人を信じられなくなっているラブちゃんですが、私のことは飼い主以外に唯一信頼してくれています。私が会いに行くのを毎日心待ちにしてくれているそうです。

 

ラブちゃんは、私を待ってくれる唯一の恋人です!

2015年12月)

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