勤務先の駐車場に家族と住み着いたあんちょちゃんと

ゴミ袋に入れられ収集車が来る直前に救ったぷっちょちゃん

里親さんの物語

実在する元保護わんにゃんと

しあわせ便り

環境に慣れるのが早く、すっかり我が家のお姫様に!

勤務先の倉庫にいつの日からか野良ニャンコのカップルが住み着きました。その半年後の夏、カップルから6匹の赤ちゃんが誕生しました。

 

しかし、勤務先の隣に住んでいる地主さんが大の猫嫌い。さらに地主さんが耕す畑でニャンコたちがトイレをしたり、作物を食べたりしたようで「猫たちをどうにかしろ! そちらでやらないのであれば、毒団子を食べさせる!」と言ってきたのです。パパママニャンコを勤務先の子たちが可愛がっていたことを知っていたらしく、私たちで処理をするよう言ってきたんです。

 

そこで、私をはじめ数人で里親を探すこととなり、なんとかその子たちの命を救うことができました。私もそのうちの1匹を引き取ることになり、それが今のあんちょです。

 

ニャンコは初めてだったので、まず何を準備したらいいのかもわかりませんでした。ニャンコと暮らしている友達に相談し、いろいろと教えてもらいながらのスタートでした。

 

あんちょは、初日こそケージの中でバスタオルにもぐって隠れていましたが、2日目からはもりもりご飯を食べてくれました。安心しました。

病院にもすぐに連れて行って、ひと通り診察してもらいました。審査の結果、ノミ・ダニ・お腹の虫・その他病気やケガもなく、健康優良児とのことでした。

 

トイレもすぐに覚えてくれて、ウチに来てからはこれといって問題もありませんでした。ただ心配だったのは、主人が単身赴任中にうちの子になったので、主人が受け入れてくれるかどうかということでした。

 

それまで娘がいくら頼んでも「動物は飼わない! パパはアレルギーだから」と言って、ガンとして許してもらえなかったんです。なので、主人が久しぶりに出張先から帰ってくるって連絡が入った時は、娘と2人でドキドキでした。

 

いざ主人が帰ってきてあんちょを見たとたん……、主人はキュン死(笑)その場でめろめろになりました。

 

そんなこともあり、あんちょは今では我が家のお姫様です。「もうずーっと前から、ウチの子ですけど何か?」って感じで、自分がニャンコじゃなくて人間だと思ってるんじゃないかと思うくらいの大きな態度で過ごしています。

 

最初の2〜3日は少し警戒していたようですが、私たちもびっくりするくらいすぐに慣れました。ちょうど娘が夏休みの時期で、家にいる時間が多かったのと面倒をよく見ていたせいで、娘にべったりです。夏休みの時期が終わるとひとりでお留守番をする時間が増えたのですが、私の友達が留守中何かあった場合(急に残業になって、ご飯の時間に帰れないなど)に備えて見まわりに来てくれていたので安心でした。

 

留守番の時間が増えたことにより、あんちょはひとりで遊ぶことを覚えたようです。私たちが帰ってくると喜んだり甘えたりして、それまでより自分の感情を強く伝えてくれるようになったように思います。

 

また、1歳の誕生日直後に、ぷっちょという弟ができました。

その時は、ぷっちょに娘と私を取られたように感じたのか、しばらくいじけていました。体調もくずしましたが、今はぷっちょのあしらい方もわかってきたようで、甘ったれも全開復活(苦笑)。

 

復活というより、抱っこの回数が多くなり、めったにやらなかったぐっぱぐっぱ(フミフミ)が、毎日の日課となりました。俗に言う赤ちゃん返りでしょうか……。

 

ウチに来た直後の写真と今の写真を見比べると、きつ〜い野良ニャンコのような顔つきから、優しい顔になった気がします。

WNS45,wns45,わんどらいぶ,保護施設,わんにゃん,寄付,支援

写真に触れると大きな画像で見られます。

愛嬌たっぷりの甘えん坊、ときどき兄弟とも会っています

ある夏の日です。職場のスタッフが朝ゴミを捨てに行く途中、ご近所のおじさんに会ったそうです。そのおじさんが片手に持っていたビニール袋がゴソゴソ動いていて、おじさんに声をかけようとした時、そのビニール袋から小さい声で「ニャー」と聞こえたのだそうです。それで、彼女は、「おはようございます! その袋に何が入ってるんですか?」と、声をかけたそうです。

 

すると「子猫が勝手に家の中に入ってきたから、捨てに来たんだ」と言って、ゴミ収集場に置こうとしていました。その時ちょうどゴミ収集車がゴミを集めに来ていたので「ここには捨てられませんよ! 保健所に連絡しないと」と説明したら、「めんどくさいなぁ!」とキレ気味で答えました。その態度にムッとしたそのスタッフが、すぐにその子猫を「預かります」と言って引き取ったらしいのです。おじさんは、「めんどくさいなぁ!」と言い、子猫が入っているビニール袋を投げ渡したそうです。

 

ただ、そのスタッフの家には痴呆症気味の老犬がいて、猫を飼えませんでした。そこで、職場にいた私に連絡をしてきたんです。とりあえず お店に連れてきてもらいましたが……、子猫は全部で6匹いました。

 

じつはウチは、この1週間前に生後2週間の子猫が虹の橋を渡ったばっかりだったので、正直、引き取るつもりはなかったんです。お店にポスターを貼ったり、顔なじみの動物病院に声をかけたりして、里親さんを探すつもりでした。

 

ですがその場に偶然猫が大好きのお客様が居合わせて「里親が見つかるまで預かってあげる」と申し出てくれました。その日のうちに私とその方で動物病院に行って検査とノミ取りをしてもらい、里親を探すこととなりました。

 

そこから私が里親探しをし、その方と一緒に子猫の世話もしていたのですが、いつの日か情が移ってしまい、ぷっちょを譲り受けたのです。残りの子猫たちも、私の友達や友達の友達、娘の友達と、すべての子猫たちが里親さんに恵まれました。

 

今考えると、あの時ウチのスタッフがおじさんに声をかけなかったら、この子たちはゴミ収集車に飲み込まれていたかもしれません。本当に怖いし、酷い話です。でも、現実に猫や犬を命あるものと考えず、ただの物のように扱う人も少なくありません。

 

人の考えは千差万別ですが、これは犯罪ですよね⁈

でも、それを理解していない人がたくさんいるということを、あんちょとぷっちょを保護したことで痛感しました。

 

今、ぷっちょは自分が野良ちゃんだったことなどすっかり忘れて、ウチの末っ子として、私や娘、旦那、そしてあんちょに甘えまくっています。持ち前の愛嬌を振りまいています。

 

知り合いのお家にこの子の兄弟も引き取られていったので、たまに兄弟で遊ぶこともできます。それぞれみんな幸せに暮らしているので、私も安心です。あんちょとぷっちょが、ますます楽しく安心して暮らしていければと願うばかり。私も家族も、今、とても癒されています。

2015年12月)

写真に触れると大きな画像で見られます。

Copyright© 2015 wandrive All Right Reserved